IPPNWコーナー
IPPNW(核戦争防止国際医師会議) 広島県医師会の活動
核戦争防止国際医師会議(IPPNW)は、核戦争の脅威に対して医療専門家としての影響力を動員し、正しい知識の普及に努め、核兵器の廃絶と軍縮を求める医師組織の連盟です。
米国ハーバード大学公衆衛生学部教授バーナード・ラウン博士とソ連心臓学研究センター所長エフゲニー・チャゾフ博士との心臓学者としての長年の交流から、1980年12月、ジュネーブで米ソの医師達による会議が開催され、IPPNWが発足しました。1985年には「核戦争によってもたらされる破滅的な結果について権威ある知識を広め、人々の認識を高めることで人類に対し多大な貢献をした」実績が認められ、ノーベル平和賞がIPPNWに授与されました。現在は世界56ヵ国に支部が広がっています。
日本では1982年に大内五良広島県医師会長(当時)を支部長、大北威広島大学原爆放射能医科学研究所(当時)教授を事務総長とし、IPPNW日本支部が設立されました。現在、19府県支部で活動を行っています。
広島では1989年、2012年と2度ほどIPPNW世界大会を開催しており、世界中から参集した多くのIPPNW会員とその関係者に原爆被爆の非人道性を肌で感じていただきました。
現在、ウクライナ・ロシア、イスラエル・パレスチナをはじめとする各地での戦争・紛争が核戦争へとエスカレートするかもしれないという脅威となって世界に迫る中、唯一の被爆国である日本のIPPNW医師として核兵器の悲惨さと実相をさらに世界にアピールしていく責務があります。
2025年10月には長崎にて第24回IPPNW世界大会を開催することが決まりました。広島県医師会としても被爆地ヒロシマの医師として被爆の実相を世界へ伝えていくために、次期世界大会を全力で支援してまいります。
会場
広島県医師会館 1階(広島市東区二葉の里3丁目2–3)
開館情報
常設展示 平日9:00~17:00 土・日・祝日閉館
問合せ
広島県医師会 学術課 TEL 082-568-1511