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五十肩

五十肩は日本特有の呼び方で、外国では凍結肩とか癒着性関節包炎など言うようです。整形外科医は肩関節周囲炎という病名をつけます。この病気は、中年以降の人に多く、はっきりとした原因がないのに肩を動かす時痛みを生じ、ひどくなると腕が上がらなくなり、髪を洗う動作や、腰の後ろに手を回すことが困難になります。また夜中に寝返りをうつと痛みで目がさめることがあります。これが一生続くことはなく、治療すれば治るのですが、早い人で数ヶ月、こじれた人で2年近くかかることも珍しくありません。

五十肩と思っても、肩の病気以外に肺の悪性腫瘍・心筋梗塞などの病気の可能性がありますからそれらの鑑別のためにも整形外科の受診が必要です。

治療は、まず安静が大事ですが、痛み止めの薬や関節への注射が良く効きます。慢性化して固まった関節には運動療法が必要です。いずれにしても暖める(冷やさないようにする)ことが大事です。ほとんどの人はこうした治療でよいのですが、どうしても関節の動きが良くならない場合は関節の靭帯の一部を切離する手術が必要になることもあります。

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