TOP
アクセス
TEL082-568-1511/FAX082-568-2112
広島県医師会について
県民のみなさまへ
医師のみなさまへ
会員専用 (e-広報室)
For doctors

骨粗鬆症

高齢化社会を迎え、骨粗鬆症の患者数は増え、1000万人を越えるといわれています。骨粗鬆症は骨量(カルシウム)が異常に少なくなった状態で、加齢と共に骨量が減少しますが、男性より女性に多いのは閉経後に急激に骨量減少が起こるためと、もともと男性より女性の骨量が少ないためと言われています。骨量が少なくなると、軽度の外傷で骨折を生じます。手をついて転んだだけで肩や手首の骨折がおこったり、転んだだけで大腿骨の付け根が骨折したり、物を持ち上げたり,尻餅をついただけで背骨がつぶれたりします。診断はレントゲン撮影、骨量測定でおこないます。骨折の場合はレントゲンで大体判りますが、背骨の場合には多発骨折合併していると以前の骨折か新しい骨折か判断できない場合があります。この場合はMRI検査をするとはっきり診断ができます(写真)。治療としてはまずは食事です。カルシウムとタンパク質をとることです。とくに日本人はカルシウム摂取が少なく、一般にカルシウムの一日摂取量は600mgですが、骨粗鬆症の方は800~1000mg必要と言われています。つぎは適度な運動です、運動は骨に刺激を与え、骨量を増加させます。しかし過度の場合は骨折を誘発させますので注意が必要です。薬物療法としてはカルシウム製剤、活性型ビタミンD、ビタミンK、カルシトニン(骨代謝ホルモン)、女性ホルモンなどがあります。女性の場合は閉経後には骨量検診をお奨めします。近くの整形外科にご相談下さい。

第9胸椎圧迫骨折
(MRI画像)
戻る
© 2023 HIROSHIMA Prefectural Medical Association.