股関節痛
おとなの股関節の病気としては変形性股関節症、大腿骨頭壊死 症、リウマチなどがありますが、これらの病気はいずれも一度発症しますと時間とともに関節の破壊が進行し、やがて痛みや股関節の動きの制限が強くなり最終 的には手術(主に人工関節置換術)が必要になってしまいます。したがって、股関節の疾患を早期に診断し、リハビリ、薬物療法、生活指導、定期的な経過観察 により病気の進行を遅らせることが大切です。関節の状態によっては人工関節以外の手術(骨切り術など)によって進行を予防したり痛みを抑えることが可能な 場合もあります。
高齢者では、転倒や尻餅などのケガがなくても自然に股関節の骨折が生じていることがありますので注意が必要です。
また子供ではペルテス病や大腿骨頭すべり症、乳児では先天性股関節脱臼などの厄介な病気があります。いずれも早く見つからなければとりかえしのつかない状態になってしまいますので早期の発見が大切です。
発見法
- 股関節の開きが悪い(開排制限―両膝を立てて左右にひらいてみる)
- 股関節や大腿の痛み
- 両脚の長さの違い
- 歩くときに左右差がある
などが要点です。
股関節は人体最大の関節であるとともに、私たちが一生を歩むうえでも大変重要な関節です。股関節のまわりの痛みを自覚された時には、整形外科の専門医への受診をお勧めします。
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