肩こり
肩凝りは4つ足動物の基本構造を有している人間が直立歩行し、両手を使うようになったための宿命ともいわれています。肩凝りは一般的には女性に多く、また肩こりになりやすいタイプの人もいます。姿勢が良くない人、筋力が弱い人、緊張しやすい人、手作業が多いひと、長く同じ姿勢を続ける人などです。さらに肩こりに成りやすい現代の社会環境も考えられます。現代社会では機械化、省力化が進み、筋力低下、筋持久力低下,易疲労性と精神的緊張を来しやすい環境にあります。以上のような原因以外に、病気の徴候として生じる肩こりもあります。たとえば、頚椎症、頚肩腕症候群、胸郭出口症候群、腱板損傷、脊髄腫瘍、高血圧症などの内科的疾患、眼科、耳鼻科、歯科疾患に由来するものもあります。全身のいろいろな病気が肩こりの誘因になりますが、頻度からみて整形外科疾患が多く、肩こりを生じたらまずは整形外科でチェックしてもらうことをお薦めします。
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