「骨と関節の日」と健康
日本整形外科学会は、10月8日を「骨と関節の日」とさだめました。
これは国民の皆様に、整形外科の行っている医療の内容をよく知っていただき、骨と関節を中心とした体の運動器官の健康が、体の健康の維持にいかに大切であるかを認識し、日常生活で注意していただきたいと考えたからです。
ヒトは他の動物に比べて、知的で大変すぐれた運動機能を持っています。背骨を体の軸として二本足で真直ぐ立てますし、緻密な動作ができる手指があります。日常生活やスポーツで、いつも自由に使いこなせる体や手足は、ヒト独特のものであり、知能の発達とあいまって計り知れない可能性をひめています。
ヒトが毎日健康で働くことができる源は、健康な内臓はもちろんですが、背骨・手・足などの全身の運動器官を造りあげている、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・脊髄・神経などがうまく働いてくれることにあります。とくに、骨にはカルシウムを蓄えたり、血液を造るという重要なはたらきもあります。整形外科は、まさに、この運動器官の病気とけがを扱う専門医学なのです。
『ホネ』の『ホ』は十と八にわけることができ、10月10日の体育の日にも近いことが、記念日を十月八日とさだめた理由です。この日を記念して、背骨や手足に目を向けて、十分に鍛えるとともに、手入れもしていただきたいと思います。
社団法人
日本整形外科学会