North Asia Regional Conference北アジア地域会議
第4回IPPNW北アジア地域会議
京都宣言
北東アジアの緊張緩和と非核化をめざして
京都 2003年10月5日
京都宣言
北東アジアの緊張緩和と非核化をめざして
京都 2003年10月5日
広島・長崎が原子爆弾で破壊されて58年、混迷が深まる国際情勢の中、戦争や紛争、テロは多発し、核兵器の拡散と使用の危険性はさらに高まっている。
特に、2001年9月11日の米国同時多発テロ以降、テロによる無差別攻撃、それに対処する武力攻撃は後を絶たない。米国は一国主義をますます強め、核兵器による先制攻撃も辞さぬ構えを「核体制見直し」(Nuclear Posture Review=NPR)に明記するにいたった。
米国により「悪の枢軸」国と名指しされたイラクは、米英軍主導による武力攻撃を受け、戦争終結半年以上を経た現在でも、甚大な被害を受けたイラクの人々や環境はいまだ適切な対応もなく放置されたままである。
「悪の枢軸」と名指しされたもう1つの国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は核開発を言明し、瀬戸際外交を展開している。北東アジアに住む我々は、この地域の紛争・戦争を対話と協調により予防し平和共存を模索しなければならない。
京都議定書が地球環境の保全を訴えているように、21世紀がこれ以上核兵器の使われることのない、そして紛争や戦争が繰り返されることのない世紀となるよう、今ここ京都から世界に向けて、「IPPNW北アジア地域会議」は核兵器・大量破壊兵器廃絶の声を大にして発する。