小児科 ノロウイルス感染症
ノロウイルスに感染すると突然嘔吐(おうと)が何度もあり、あっという間に子どもがぐったりしてしまいます。感染力が非常に強く、集団感染も発生しやすいです。そのために怖がられていますが、死亡することはほとんどありません。嘔吐と発熱が1~2日が続き、約7日間、下痢になって水のような便が何度も出るのが主な症状です。嘔吐は夜間などに突然始まり、一晩中続くため厄介です。脱水がひどくならないようにするのがポイントです。ただ、吐き気が強い子どもに一度に大量のジュースを与えては逆効果です。経口補液飲料を10分間ごとに10㏄ずつ飲ませる治療が一般的になってきました。ぐったりして飲む元気もないときは、点滴が必要となることもありますので医療機関を受診してください。患者さんの便や吐物から蒸発したノロウイルスをほんの10個吸い込むだけで感染してしまうため、集団感染が起こりやすいです。下痢の間は、保育園や幼稚園、学校をお休みしてください。