小児科 マイコプラズマ感染症

マイコプラズマという細菌の一種が感染して、気管支炎や時に肺炎を起こします。小児でも幼児や学童に多く、成人でも罹ります。発熱は微熱から高熱までいろいろで、朝は下がり夜になると高熱を繰り返すこともあります。咳が強いのが特徴です。発疹や、胃腸症状もみられることがあります。症状に加え、血液検査が参考になります。肺炎が疑われる場合には、レントゲン撮影や咽頭拭い液での迅速検査も行われることがあります。通常よく使われるペニシリンやセフェム系の抗生剤は無効です。マクロライド系の抗生剤が有効ですが、なかなか解熱しない場合もあります。気管支拡張剤や去痰剤などがしばしば併用されます。自宅では、痰が切れやすいように水分をしっかり取ること、夜間に眠れるように、熱と咳を和らげることに努めましょう。熱が下がり、気管支炎(肺炎)の症状・所見がよくなったら登園・登校できます。