小児科 ヘルパンギーナ
主に夏に流行し、発熱と咽頭痛がみられる急性のウイルス感染症(いわゆる夏風邪)のひとつです。38℃~40℃の熱が2、3日でます。喉の奥に小さな水ぶくれができて痛みがあります。診断は主に臨床症状と、咽頭の視診所見をもとに行われます。迅速検査はありません。同じような症状を起こすウイルスがいくつかあるので、何度もかかることがあります。特別な治療薬はありません。抗生物質も効果はありません。熱が高くても元気があって水分がしっかりとれていれば、数日で症状は落ち着きます。高熱のため水分が上手にとれない場合や、よく眠れない時は解熱剤を上手に使うとよいでしょう。3日以上高熱が続いたり、頭痛や吐き気が強いときは、合併症を起こしている可能性もあるため診察を受けましょう。熱が下がり、食事ができるようであれば登園・登校は可能です。