小児科 インフルエンザ

年ごとに規模の違いはありますが、毎年冬に流行する感染症です。1~3日の潜伏期間ののちに、発熱、悪寒、頭痛、関節痛・筋肉痛と、咳・鼻水などの風邪症状が出現して、約1~2週間の経過で治ります。他の風邪に較べて流行の規模が大きく、全身の症状が強いのが特徴です。高齢者や持病のある方は、肺炎などを起こして悪化することがあります。現在は、主に4種類の治療薬があり(飲み薬1種、吸入薬2種、点滴1種)、年齢・状況に応じて薬が選ばれます。有効な場合には発熱などの症状の期間を短くすることができますが、いずれもウイルスが増えるのを防ぐ薬ですので、早期の治療が必要です。予防法としては、流行前のワクチン接種が勧められます。感染を完全に防ぐことはできませんが、肺炎などの重症化や合併症を抑える効果が認められています。ウイルスの型がいくつかあり流行が変わるため、他のワクチンと異なり毎年のワクチン接種が必要です。