小児科 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、原因ウイルスであるムンプスウイルスの感染による伝染病です。2~3週間の潜伏期の後、耳の下やあごの下にある唾液腺に炎症が起こります。そのため、両側あるいは片側の耳の下を中心に腫れが起こり、痛みを伴います。発熱を伴うこともしばしばです。数日から1週間程度で腫れや痛みは治まります。経過中に髄膜炎を合併することもありますので、頭痛や嘔吐(おうと)を伴うときには、医療機関を受診して下さい。成人が罹患すると、睾丸炎や卵巣炎、膵炎などを合併することがあります。また、ときに難聴を残すことが知られています。おたふくかぜワクチンの接種により予防が可能な疾患です。