小児科 頭を打ったとき

子どもは、体型的に頭の比率が大きく、注意力やとっさの運動能力が未熟なため、頭をよくぶつけます。1m以上の高い所から落ちたり、硬い物にぶつけたり、交通事故のように勢いよくぶつかったり、1週間以内に再度頭をぶつけた場合などは、頭蓋骨や脳に思った以上に強い衝撃が加わっていることがあります。頭を打ったときに、すぐに泣き、その後も機嫌がよく、嘔吐(おうと)もなければ過度な心配はいりませんが、最低12時間は安静にし、注意深く観察することが必要です。1ヵ月位経ってから症状がでる場合もあります。

次のような症状などがある場合は医師の診察を受けて下さい。

  1. 3ヵ月未満の赤ちゃん
  2. 2回以上の嘔吐・持続する吐き気
  3. 強い頭痛(乳幼児では10分以上泣きやまない)・増悪する頭痛
  4. 顔色が悪く、ぐったりしている。元気よく泣かない
  5. 5秒以上の意識障害・すぐに眠ってしまい、なかなか起きない・興奮・受け答えが何か変
  6. けいれん
  7. 手足のしびれや脱力(ダラーっとして力が入らない)
  8. 眼が見えにくい
  9. くびの痛み
  10. 耳や鼻からサラサラした水のようなものがでる
  11. 傷口からの出血が止まりにくい・傷口が開いている