小児科 下痢・嘔吐(おうと)があるとき

下痢の原因は、アレルギーや心因性の場合もありますが、ウイルスや細菌による腸管感染症がほとんどです。嘔吐(おうと)の原因はさまざまです。あまり心配のいらない嘔吐には、哺乳時の空気の飲み込みやミルクの飲み過ぎ、泣いたり身体の向きを変えたときの腹圧や胃の入口の閉まりが緩い場合などがあります。腸管感染症・腸管の通過障害(腸重積など)・呼吸器感染症・脳や神経の病気・腎尿路の病気など、医師の診断と治療が必要な場合も多くあります。下痢・嘔吐症状が続くと、脱水になります。水分・塩分・糖分を上手に補給する必要があります。症状が落ち着いて15分位経ったら、市販の経口保水液や野菜スープなどを少量ずつこまめに飲ませましょう。一度にたくさん飲ませるのではなく、10kgの子どもなら15ml程度を5~10分間隔で10~15回程度頑張ってください。その後、欲しがるようなら母乳・ミルク・お粥などを控えめに与えてみましょう。

次のような症状があるときは、救急受診をしてください。

  1. 高熱を伴う
  2. 顔色が悪く 目がうつろになっている
  3. 下痢や嘔吐の回数が頻回
  4. 唇が乾燥したり、お腹の皮膚がシワシワになっている