小児科 お腹が痛いとき
「お腹が痛い」は、子どもが訴える症状の中で最も多いもののひとつです。その中で特に多いのは、意外にも「便秘」です。毎日排便があっても、排出しきらなかった便が少しずつたまると、突然ひどい腹痛が生じたり、なんとなく弱い腹痛が続くことがあります。食事の内容や排便の習慣をつけることが大事です。その他の原因としては、急性胃腸炎やアセトン血性嘔吐症などが多く、腸重積・虫垂炎なども時にあります。まれですが、お腹の病気以外で起こることもあります。腎臓・膀胱の病気や血液の病気、精巣や卵巣など生殖器の病気などです。学童~思春期では、心因性の腹痛もあります。かかりつけ医で、相談しましょう。次のような症状がある場合は、救急受診が必要です。
- ①腹痛の程度が激しい(激しい啼泣(ていきゅう)・冷や汗・立位や歩行の困難)
- ②くり返し嘔吐(おうと)する
- ③発熱や血便がある
- ④顔色が悪く、元気がない
- ⑤腹部が急激に膨れたり、板のように硬い