小児科 呼吸が苦しそうなとき

呼吸困難とは、呼吸が苦しい状態です。原因は、喘息や肺炎など呼吸器の病気以外に、髄膜炎や頭蓋内出血など脳の病気や心臓病、代謝やホルモンの病気、心因性のものなどがあります。子どもは「息苦しい」と自分で訴えることはほとんどありません。大人がしっかり観察して子どもの呼吸困難に気付いてあげましょう。次のような症状は、呼吸困難の兆候です。呼吸困難があるときは、原則救急受診してください。

  1. 多呼吸:呼吸数が多い(赤ちゃんでは50~60回/分以上)
  2. 陥没呼吸:喉の下・肋骨に間・みぞおちなどが息を吸う時にペコペコ凹む
  3. 鼻翼呼吸:息を吸うたびに、鼻の穴が広がる。小鼻がピクピク動く
  4. 起坐呼吸:苦しくて横になることができず、起きあがって呼吸する
  5. その他:
    会話がとぎれとぎれになる
    呼吸のたびに、枯れた笛のような音やヒュー・ゼーなどの音がする
    口唇が紫色になったり、顔色が青白くなる
    冷や汗をかく
    不安で泣いたり、興奮状態になる