耳鼻咽喉科 鼻血が出たとき
ティッシュを鼻につめて、上を向いて、後ろ頭をトントン・・・では止まりません。子どもの鼻血の止め方としては間違っています。正しい処置のポイントは4つです。
- 1.ティッシュも何もつめないで、しっかり鼻をつまんでください。両方の鼻をつまむ方が早く止まりますが、風邪をひいているお子さん、2歳以下のお子さんでは息苦しくなることがあります。その場合は鼻血がでている方の鼻の穴をふさぐように、小鼻を真横から人差指で押さえても良いです。
- 2.すわらせて下の方に顔が向くようにします。上を向いてしまうと鼻血が鼻の中にたまらないのでなかなか止まりません。そればかりか、のどに流れ込んだ血を飲むことで、はき気をもよおします。
- 3.目と目の間のおでこを冷やすと鼻血が止まりやすくなります。
- 4.この状態で5分がんばれば、まず鼻血は止まります。手を離したときに、たまっていた血がドバッと出てくるかもしれませんが、その後は出ないはずです。それでもポタポタと鼻血が出るようだったら、もう一度やってみてください。10分以上がんばって鼻血が止まらない場合は病院に連絡をして、相談をしてください。
子どもの鼻血の多くは「鼻くそほり」で起きます。どうして鼻をほじくりたくなるか、それは「風邪をひいている」「アレルギー性鼻炎がある」などの理由で鼻の中にかゆみを覚えるからです。その治療をしないと、何度も鼻血がでることになります。鼻血を繰り返すときには耳鼻科でご相談ください。
「一度に出る量としてはたいしたことはないけれど、いつまでもダラダラと出る鼻血」「主に思春期の男の子が漫画ででてくるようなドバーッとした鼻血を出す」場合には注意が必要です。耳鼻科医にご相談ください。