産婦人科 流産って?

日本では、妊娠22週までに妊娠が中断してしまうことを流産とよんでいます。その中でも妊娠12週までの流産を早期流産、12週から22週までの流産を後期流産と分けています。これはそれぞれ原因も流産の様式も異なるからです。

妊娠と診断された人の約15%が流産となり、その多くは初期流産で、初期流産では、約60%に染色体異常が認められています。初期流産は「出生前淘汰」と言えるでしょう。

治療

染色体異常による流産の場合、根本的な治療法はありません。でも、出血や下腹部痛、腰痛などの症状があるときは、先生から安静を指示されると思います。

安静を指示された場合は、夫婦生活は禁止、外出も控えて、家事も短時間(15分~20分位)にし、入浴もシャワーにとどめてください。症状が重かったり、超音波検査で出血部位が大きいと判明した場合や、自宅での安静が不可能な場合などは、入院が必要となることもあります。