産婦人科 里帰り出産することになったら

里帰りは余裕をもって、妊娠32~35週の間にするのがベストですが、まずはその時期を決め、里帰り先の病院と決めて、計画的な里帰り出産を行いましょう。

  1. 病院選び
  2. 移動方法
  3. 現在通っている病院への連絡
  4. 連絡先のチェック
  5. 持ち物
  6. 出産後の健診
  7. 受け入れ可能な病院・不可能な病院
  8. 自宅に戻る時期

病院選び

里帰り先の病院選びは、できれば早い段階で決めておくと安心です。遅くとも妊娠中期までには決めて予約をしておきましょう。予約制のところだといっぱいになってしまうときもありますし、臨月になってから初めて病院へ行っても、入院できない場合があります。

そして、可能であれば、妊娠中期ころに一度、その病院で診察を受けておくとよいでしょう。先生とお話してコミュニケーションをはかったり、病院の感じを抑えたりしておくことで、心積もりができます。

移動方法

なるべく移動時間が短く振動の少ないものが良いでしょう。電車なら新幹線の指定席など・・・。また、飛行機には搭乗規定があるので注意が必要です。出産予定日の29日前までは制限はありませんが、出産28日前からは、医師の診断書と本人の誓約書(確認書)が必要となります。

そして、予定日の7日前以降になると、診断書と誓約書に加えて医師の同伴が必要となります。前述したように、里帰りは余裕をもって母体の安全を第一に考えたプランを立てておきましょう。各航空会社で、ヘルプもしくはサイト内検索で「妊娠」と打つと詳しい情報がえられるので、参考にしてみるのもよいでしょう。他の乗り物も同様に先生と相談の上移動してくださいね。

現在通っている病院への連絡

また、現在定期健診を受けている病院にも、里帰り出産することを決めた時点でその意思を伝えておきます。出発前に、里帰り先の病院宛に、妊娠経過を記入した紹介状を書いてもらうと安心です。

連絡先のチェック

前述したように、里帰り出産をする場合、長期間旦那さんと離れて暮らすことになります。旦那さんが困らないよう、留守中のことを事前によく相談しておくことが大切です。ゴミの日やお金の振込み日などをカレンダーに書き込んだり、緊急連絡先のリストを作ったりしておくと良いでしょう。

また、赤ちゃんが生まれたら、出生届などの申請が必要です。あらかじめ用紙を用意してパパにお願いしておきましょう。里帰りしてからも連絡を取りあい、コミュニケーションを図るようにしましょう。

また、出産後も、パパは赤ちゃんの成長がなかなか見られないので、写真付きのメールを送ってみたり、成長振りを話してみたりして、赤ちゃんの様子をこまめに伝えましょう。夫の実家へも経過報告を忘れずに。できれば生まれたときに早い段階で抱っこをさせてみてください。里帰り出産は父性が育ちにくいこともあり、少しでも赤ちゃんとのふれあいの時間をつくることで、父親としての自覚が芽生えたりします。

持ち物

赤ちゃん用品は通常の出産時と同じですが(入院準備品チェック、育児用品チェック)、里帰り中に必要な身の回り用品などもあるため、チェック項目をつくるなどして、ゆとりをもって、妊娠中期までには、準備をしておきましょう。準備したら、大体のものは実家に送っておき、身軽な状態で里帰りできるようにしておきましょう。

出産後の健診

赤ちゃんとお母さんの経過を診断する「1ヵ月健診」は、里帰り先の病院で受けます。

なお、出産後14日以内に出生地、居住地、本籍地のいずれかに提出する、『出生届』も忘れないようにしましょう。

受け入れ可能な病院・不可能な病院

産科医不足の今、地方の市立病院がどんどん産科を閉鎖してしまって、里帰り先の産み場所が見つけにくくなっています。産科の閉鎖は都市部にも及んできましたが、やはり地方の方が深刻です。里帰り出産を決めた場合は、まず、実家近くに受け入れ可能な病院があるかどうか下調べをしておく必要があるでしょう。

自宅に戻る時期

自宅に戻る時期は、出産した産院で1ヵ月健診を受け、ママの体の回復と赤ちゃんの成長が確認されてからがベストです。車での移動は渋滞を避け、必ずチャイルドシートを着用しましょう。

新幹線での移動は、個室があるなら利用するといいでしょう。

飛行機の場合は、赤ちゃんを膝に抱いてエコノミー席に座るのは大変なので、ビジネスクラスを利用するといいでしょう。里帰り中は実家の母親に頼っていた家事や育児も、自宅に帰った後は、パパと二人三脚ですることになります。

しかし、パパは赤ちゃんのお世話に慣れていないことから、ママが1人で抱え込んでしまいがち。できるなら、妊娠中からパパと家事や育児の分担について話し合っておきましょう。