皮膚科 アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎って?

アトピー性皮膚炎は、顔、膝、肘、おなかなど全身のあちこちの皮膚にかゆみの強い湿疹ができ、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。アトピー性皮膚炎の患者さんは、食物、ダニや汗をはじめとするさまざまな物質(アレルゲン)にアレルギー反応を起こしやすい体質を持っているとされます。さらに、皮膚の保湿能力が減弱していて皮膚バリア機能も低下していることがわかっています。このため、健康な皮膚と比べてアレルゲンが皮膚の内側へ入りやすく、過剰反応により皮膚の炎症やかゆみなどの症状が現れやすくなります。さらに、皮膚を引っかくことで炎症やかゆみが悪化し、症状が慢性化するとされています。

対処はどうしたらいいの?

アトピー性皮膚炎の対策としては、大きく3つのポイントがあります。

  1. 【原因・悪化因子の検索と除去】症状の観察や血液検査、皮膚検査など
  2. 【スキンケアによる皮膚機能の補正】保湿、入浴・シャワーなど
  3. 【薬物療法による炎症・かゆみの十分なコントロール】ステロイド外用薬、タクロリムス外用薬や、痒みの強いときは抗ヒスタミン内服薬など

これらの3つの対策を根気よく行うことで、症状がない状態、あるいはあっても日常生活に支障を来さない状態にしていきます。