知っておきたい脳卒中の救急
18/34

15図3-1 ラクナ梗塞(2例)=拡散強調画像(DWI)で高信号やがて詰まるタイプです。高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が主な原因です。2. 心原性(しんげんせい)脳塞栓症:心房細動という不整脈などが原因で心臓の中に血栓ができ、それが血流に乗って脳の太い血管をパッとふさいでしまうタイプです。突然発症し、重症化しやすいのが特徴です。3. ラクナ梗塞:脳の深いところを通る細い血管が 詰まる、小さな脳梗塞です。主な原因は高血圧です。症状が比較的軽いことも多いですが、何度も繰り返すと認知症や歩行障害の原因になります(図3-1)。以下の症状が「突然」現れたら、すぐに119番して救急車を呼んでください。 • F(Face)顔:片側の顔が下がる、口角が上がらない、笑 顔が左 右非対称になる。 • A(Arm)腕:両腕を前に(手 のひらを上にして)上げたとき、片方の腕がだらんと下がってくる。 • S(Speech)言葉:ろれつが回らない、言葉が出てこない、相手の言うことが理解できない。 • T(Time)時間:1つでも症状があればすぐに119番。最後に普段どおりだった時刻を確認・メモしてください。視野が欠ける、片側がしびれる、足元がふらつくなどの症状が数分で消え【一時的に症状が消えても安心は禁物(TIA:一過性脳虚血発作)】てしまうことがあります。これは大きな脳梗塞を起こす危険な前兆(前触れ発作)です。直ちに専門医療機関を受診してください。3-3 症状の特徴:「FAST」で覚えましょう

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る