5対し、命や安全を守り、症状の悪化を防ぎ、回復への道筋をつけるための緊急的なサポートや介入を指します。具体的には、以下のような状況が考えられます。つかない状況を招いたりする可能性があります。知られています。「こころの救急」でも同じです。こころの危機は目に見えにくく、本人も周囲も気づきにくい場合がありますが、早期に気づき、適切なサポートを行うことで、回復の度合いや期間、再発のリスクを大きく変えることができます。例えば、重度のうつ病に陥る前にサインに気づき、専門家のサポートを得られれば、症状の悪化を防ぎ、比較的短期間での回復が期待できます。しかし、サインを見過ごし、状況が悪化すると、入院治療が必要になったり、社会生活への復帰に長い時間を要したりする可能性が高まります。最悪の場合、自殺という悲劇的な結末に至ることもあります。「こころの救急」とは、精神的に不安定な状態や危機的な状況にある人に • 自殺を考えている、または実際に自傷行為を行っている…• 重度のうつ状態で、日常生活を全く送れない…• 激しい不安やパニック発作で身動きが取れない…• 幻覚や妄想にとらわれ、現実との区別がつかず、危険な行動に出る可能性がある…• 薬物やアルコールの乱用により、心身が危機的な状況にある…• 認知症による興奮や徘徊など、周囲の安全が脅かされる可能性のある行動が見られるこのような状況は、放置すれば命に関わる事態に発展したり、取り返しの身体の病気やけがにおいて、早期発見・早期治療が大切であることはよく1.「こころの救急」とは2.早期発見と早期介入の重要性第2章こころの救急の基礎知識こころの救急の基礎知識
元のページ ../index.html#8