知っておきたいこころの救急
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27  • アルコールや薬物への依存:苦痛を和らげるために、アルコールや薬物に頼るようになる。①安全の確保と基本的な生活の再建を優先する:  • まずは、自分と家族の安全を確保し、避難所の生活や仮設住宅への移行など、基本的な生活の再建に集中しましょう。  • 食事、睡眠、休息をできるだけ確保することが、こころの回復の第一歩です。②感情を表に出す:  • …悲しい、怖い、悔しいなど、感じていることを我慢せずに、信頼できる人に話したり、泣いたりして感情を表に出しましょう。  • 日記に気持ちを書き出すことも有効です。③情報収集は限定的に:  • 必要な情報は、行政や公共機関など、信頼できる情報源から得るようにし、不必要な情報は避けて、こころを休ませましょう。④無理をせず、周囲に助けを求める:  • ……「自分だけ大変だ」と抱え込まず、困っていることがあれば、周囲の人や支援団体に遠慮なく助けを求めましょう。  • ボランティア活動への参加など、できる範囲で協力し合うことも、こころの支えとなります。⑤つながりを大切にする:  • 家族、友人、地域の住民など、周囲の人と積極的に交流し、孤立しないようにしましょう。  • お互いの気持ちを共有し、支え合うことがこころの回復につながります。⑥日常のささやかなことにも目を向ける:  • …被害の大きさにこころが圧倒されそうになったら、小さな喜びや感謝できることにも目を向けるようにしましょう。  • 例えば、温かい食事、きれいな空、支えてくれる人の存在など。⑦専門機関に相談する:  • 不安や不眠、食欲不振などが長く続く場合、または死にたい気持ちが強くなった場合は、必ず専門機関に相談しましょう。⑵あなたにできる対処法

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