知っておきたいこころの救急
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24ます。混乱や不安、喪失感など、さまざまな感情がこころの健康を脅かすことがあります。このような緊急時に、どのように「こころ」を守ればよいのか、具体的な対処法を解説します。社会の変化など、多岐にわたるストレスを引き起こします。⑴あなた自身が感じるかもしれないこと⑵あなたにできる対処法予期せぬパンデミックや自然災害は、私たちのこころに大きな影響を与えパンデミックは、感染症への不安だけでなく、行動制限、経済的な影響、 • 感染への恐怖や不安:自分や大切な人が感染するのではないかという恐怖、重症化するのではないかという不安。 • 情報過多による疲労:毎日流れるネガティブな情報に触れ続けることによる精神的な疲弊。 • 行動制限によるストレス:外出自粛、イベント中止、人との交流の制限による孤独感や閉塞感。 • 経済的な不安:仕事や収入の減少、将来への不安。 • 偏見や差別への恐れ:感染者や医療従事者への差別・偏見への不安。 • 喪失感:日常生活が失われたことへの悲しみ、大切な人を失った悲しみ。①正確な情報源を選ぶ、情報量を制限する:  • 信頼できる情報源から得る:厚生労働省、広島県、市町の公式発表など、信頼できる情報源から正確な情報を得るようにしましょう。  • 情報の過剰摂取を避ける:不確かな情報やデマに惑わされないよう、SNSやニュースを見る時間を決めるなど、情報量を制限しましょう。不安を煽るような情報は避け、こころを守ることが大切です。1.パンデミック時の「こころの救急」(例:新型コロナウイルス感染症)第8章パンデミックや自然災害時の「こころの救急」パンデミックや自然災害時の「こころの救急」

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