19高齢者の危機対応におけるポイントることも少なくありません。職場で「こころの不調」を感じたり、同僚の異変に気づいたりした場合の対処法について解説します。ではありません。我慢しすぎず、早めにアクションを起こすことが重要です。く、孤独死のリスクが高まります。地域全体で高齢者を見守り、支える体制が重要です。 • 身体の不調との鑑別:精神症状が身体疾患によるものか、その逆かを慎重に見極めるためにも、かかりつけ医と精神科医など、複数の専門医と連携することが重要です。 • プライドを尊重する:助けを求めることに抵抗を感じる高齢者も多いため、相手の尊厳を傷つけないよう配慮し、「大丈夫」と自己申告しても、実際は困っている場合もあるため、行動の変化に注目しましょう。 • 地域の支援活用:地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口であり、精神的な健康に関する相談も行っています。民生委員やボランティアによる地域での見守り活動、訪問看護、デイサービスなども積極的に活用しましょう。 • 家族のサポート:高齢者を支える家族もまた大きな負担を抱えがちです。家族会や介護者向けの相談窓口を利用するよう促し、介護者自身のセルフケアも大切にしましょう。働き盛りの世代にとって、職場は生活の中心であり、ストレスの原因とな職場でのストレスが原因で心身に不調をきたすことは、決して珍しいこと1.働く人が「こころの不調」を感じたら第7章働く人のメンタルヘルス働く人のメンタルヘルス
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