知っておきたいこころの救急
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13するものではありません。あくまで「安全と安心を提供し、落ち着きを取り戻させ、必要な支援とつなぐ」ことを目的とした初期段階の介入です。⑵災害や事故などの集団的危機におけるPFAがトラウマとなる経験をした集団的な危機状況において、非常に有効なアプ要か、安全上の懸念はないかなどを注意深く観察する。② 傾聴(Listen):相手が話したいことを話せるように促し、耳を傾ける。安心感を与え、判断せず、共感的に聞く。無理に話させる必要はない。③ つなぐ(Link):必要な情報や支援、社会資源(医療機関、相談窓口、家族など)と本人をつなぐ。具体的な情報提供や、必要であれば同行も検討する。PFAは、「すべきこと」と「すべきでないこと」が明確に示されています。…•……信頼されるように誠実に接する…•……意思決定を行う権利を尊重する…•……あなた自身の偏見や先入観にとらわれない……………………………•……今は支援を断っても、後で受けられることを伝える……………………………•……プライバシーを尊重し、秘密を守る……………………………•……相手の文化、年齢、性別に配慮する…•……支援という立場を悪用して見返りを求める…•……できない約束、誤った情報を伝える…•……自分にできることを誇張する……………………………•……相手の人格を決めつける……………………………•……無理に話をさせる……………………………•………支援の押し付け、相手のこころに踏み込む、でしゃばる    「泣かないで」「気にしすぎ」など感情を否定する    「頑張れ」「大丈夫」など安易に励ます    ………個人的な意見やアドバイスを押し付けるPFAは、専門的なカウンセリングとは異なり、精神的な問題を「治療」PFAは、個人の危機だけでなく、大規模な災害や事故など、多くの人々すべきことすべきでないこと

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