知っておきたいこころの救急
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り離かい • 現実との乖8思考がまとまらず話があちこちに飛ぶといった変化が見られます。:誰かに監視されている、悪口を言われているといった根拠のない思い込み(被害妄想)や、実際にはない声が聞こえる(幻聴)など、現実との区別がつかなくなることがあります。 • ネガティブな自己評価と罪悪感:「自分はダメだ」「価値がない」と自己を厳しく非難したり、実際には責任がないことでも自分のせいだと感じて苦しんだりします。こころの不調は、日常の行動パターンや身体にも影響を及ぼします。 • 睡眠パターンの変化:寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めるなどの不眠や、逆に一日中眠気が取れないなどの過眠が見られます。 • 食欲の変化:食欲不振で何も食べられなくなる、あるいは衝動的に食べ物を大量に摂取する過食が見られ、体重が急激に増減することがあります。 • 対人関係の変化:人との交流を避けたり、家族や友人への関心が薄れたり、逆に特定の人に過剰に依存したりします。 • 身だしなみの乱れ:普段はきちんと身だしなみを整えている人が、髪をとかさず、同じ服を着続けるなど、清潔感を保つことへの関心が薄れることがあります。 • 飲酒・薬物乱用:ストレスを紛らわすために、アルコールや薬物の摂取量が増え、依存につながることがあります。 • 身体の不調:精神的な不調が原因で、動悸、息苦しさ、めまい、吐き気などの自律神経症状や、原因不明の頭痛、腹痛、全身の倦怠感などが現れることがあります。これらの変化が複合的に現れることで、日常生活にも大きな支障が生じます。 • 仕事や学業への影響:遅刻、欠勤が増えたり、集中力や判断力が低下して業務や学業の効率が落ちたりします。2.行動や身体の変化3.生活への支障と特に注意すべきサイン

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