7ている人に対して向けられる否定的なイメージや差別的な感情、態度、行動を指します。このスティグマが、精神的な不調を抱える人が助けを求めることをためらわせる最大の障壁です。思われるのが怖い」「会社や学校での立場が悪くなるかもしれない」といった不安から、症状が悪化しても誰にも打ち明けられず、一人で抱え込み、最終的に深刻な事態に至るケースが少なくありません。通して現れるものが多くあります。大切なのは、これらのサインが「普段のその人とは違う」と気づくことです。変化に気づき、それがこころの不調のサインかもしれないと意識することで、早期の対応が可能になります。「スティグマ」とは、「烙印」や「汚名」という意味を持ち、精神疾患を患っ「もし相談したら、周りにどう思われるだろう?」「自分が精神的に弱いと精神的な危機状況のサインは、特定の精神疾患の診断名に関わらず、共こころの危機は、感情や思考のパターンに顕著な変化をもたらします。 • 抑うつ感や絶望感の持続:理由もなく気分が晴れない日が続き、以前楽しめたことに興味を示さなくなります。 • 極端な感情の揺れ:異常な高揚感(寝なくても平気、根拠のない自信)と強い落ち込みを繰り返すことがあります。 • イライラや衝動性:些細なことで激しく怒ったり、普段しないような衝動的な行動(無計画な買い物、危険な運転など)に出たりします。 • 感情の麻痺や無関心:喜びや悲しみを感じにくくなり、何が起きても「どうでもいい」と感じるようになることがあります。 • 集中力や記憶力の低下:物事に集中できない、物忘れがひどくなる、4.精神疾患への偏見(スティグマ)の克服1.感情や思考の変化第3章精神的な危機状況のサイン:気づきのポイント精神的な危機状況のサイン:気づきのポイント
元のページ ../index.html#10