広島県医師会では毎年9月9日(救急の日)に、救急医療の普及、啓発を目的として一般の方々に分かりやすい小冊子を作成しております。 わが国は世界と比較しても災害の多い国といわれております。本年1月1日には能登半島地震が発生し、地震により津波や火災、家屋の倒壊なども発生し、多くの方が避難所での生活を余儀なくされました。また、南海トラフ大地震の発生確率は10年以内に30%程度と予測されており、災害はいつ身近で発生するか分からないため、普段から備えておくことが必要です。 そこで今年は災害医療をトピックに広島大学大学院医系科学研究科救急集中治療医学准教授の大下慎一郎先生に本書をご執筆いただきました。 災害医療の基礎知識をはじめとして、西日本豪雨から学ぶ教訓や能登半島地震の対応と教訓、さらに来るべき南海トラフ大地震に備え、一般市民が知っておくべき災害時の対応など分かりやすくまとめております。 災害はいつ発生するか分かりません。もしもの時に備えて、本書をご一読いただき、参考にしていただければ幸いです。災害から身を守りましょう!一般社団法人 広島県医師会 会長 松 村 誠令和6年9月9日序
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