A、B、C、D、Eの見るべき項目5表1 A、B、C、D、Eの項目について観察して、異常があれば緊急度が高い。特に、A、B、Cの項目の異常は、緊急度が高い。気道異物による窒息はAの異常となり、超緊急である。A:Airway(気道)喉や気管などの空気の通り道B:Breathing(呼吸)肺の膨らみによる呼吸運動C:Circulation(循環)血圧や脈拍などで全身の臓器に血液を送ることD:DysfunctionofcentralnervoussystemE:ExposureandEnvironmentalcontrol(脱衣と体温)外傷の有無や体温の異常(意識)覚醒の度合いや脳の機能評価方法(当てはまれば異常あり)声を普通に出すことができない呼吸に伴っていびきをかくような音が出ている規則的な自発呼吸ができない呼吸に伴う胸のあがりが不十分である呼吸数が30回/分(2秒に1回)以上の頻呼吸である冷汗をかいていたり手足が冷たい顔面が蒼白である脈拍が弱くしか触れない脈が120/分以上(1秒に2拍以上)ある(成人)呼びかけで反応がない普段と同じくらいの受け答えができない脱衣をして、大きな外傷や多量の出血がある体温が明らかに低い、あるいは異常に高い4)救急度評価のためのABCDEアプローチ 患者の緊急度を評価する方法として、ABCDEアプローチが有用です。A、B、C、D、Eの項目に異常がある場合は、緊急度が高い状態ということができます。危険といわれる疾患についても、さまざまな程度があり、どのような疾患でもA、B、C、D、Eの異常が伴っている場合には、緊急度が高い状態です。
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