15図6 エピペンⓇ 成人用では0.3mgのアドレナリンが、小児用では0.15mgのアドレナリンが含まれていて、アナフィラキシーの際には患者自身が大腿部の筋肉内に自己注射を行います。2)熱中症 ①熱中症とは … 高温多湿な環境に長時間いることで、体温の調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。特に、体温の調節には発汗が重要であり、発汗の機能が低下すると急激に体温は上昇し、重症の場合には死亡することもあります。その年の暑さによって変動はありますが、2010年以降は熱中症による死者が年間1,000人を超える年もあり(図7)、死者の8割以上は65歳以上の高齢者となっています。こったときには、子どもの命を救うために、教職員や保育者が代わりに直ちにエピペン®を使う必要があります。ぜひ、子どもに日常的に接する仕事に従事する方は、エピペン®の製品トレーナーを用いたり、使用法に関するウェブサイトなどを見て、日頃からいざという時に対応できるように子どもへの打ち方をイメージしておくようにしましょう。
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