知っておきたい命の危機に直結する救急疾患
16/30

喉◎咽頭違和感、声が出しにくくなる、声がかすれる図5 アナフィラキシーの症状 ③症 状  … アナフィラキシーの症状は多彩であり、皮膚や粘膜、呼吸器系、消化器系、心血管系、中枢神経系など複数の器官系に生じます(図5)。全身の皮膚に発赤、紅斑や蕁じんましん麻疹(膨ぼうしん疹)が出現したり(写真5)、皮膚症状が軽度であっても呼吸器系、消化器系、心血管系の症状を伴っていたり、意識レベルが低下する場合には直ちに救急車を手配してください。アナフィラキシーは短時間で医療機関に到着して、アドレナリンと呼ばれる薬剤の筋肉注射が速やかに行われれば、命が助かることが多い疾患です。このアドレナリンの使用が遅れると、致命的となることがあり、1分でも早く医療機関を受診することが極めて重要です。呼吸器症状呼吸困難感、 ◎咳が出る、息切れがする、 ◎息をするとヒューヒューいう◎は初期によく見られる症状中枢神経症状◎ふらふらする、めまい、不安感、頭痛13顔面◎発赤、 ◎鼻閉感、鼻水、 ◎くしゃみ、まぶたのむくみ循環器症状胸痛、動悸がする、脈が不整腹部症状吐き気、嘔吐、 ◎便意、 ◎腹痛皮膚症状◎発赤、 ◎蕁麻疹、 ◎かゆみ、冷汗がでる

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る