広島県医師会では毎年9月9日(救急の日)に、救急医療の知識や対処法の知識を身に付けていただくべく、一般の方々に向けて、分かりやすい内容の小冊子を作成しております。 今年は「新型コロナウイルス感染症の後遺症」をテーマに広島市立広島市民病院総合診療科部長の松村俊二先生にご執筆いただきました。 新型コロナウイルスは、現在も変異を続けながら全世界で猛威を振るっており、わが国でも多くの方の感染が続いています。 特に深刻なのは、新型コロナウイルスに感染した方は、治療や療養が終了した後でも、症状が長引く方や再び症状が現れる方が少なくありません。 具体的な後遺症の症状としては、疲労感や倦怠感、息苦しさ、嗅覚・味覚障害、睡眠障害、思考力や集中力の低下などが報告されています。 このような症状が続く場合は、まずは身近な医療機関(かかりつけ医)等に相談することが大切です。 そして、誰でも感染するかもしれません、誰でも後遺症に悩まされるかもしれません。そこで、ぜひとも、後遺症について、皆さまにも知っていただきたい知識をまとめました。 皆さまにとって本小冊子が後遺症とその対策についてご理解ご活用いただく一助となれば幸いです。一般社団法人 広島県医師会 会長 松 村 誠令和4年9月9日序
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