知っておきたい新型コロナウイルス感染症の後遺症
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24 この原稿を執筆している8月現在、新型コロナウイルスはオミクロン株の変異株BA.5に置き換わり、第7波となって猛威を振るっています。広島県でも7月30日には初めて新規感染者数が3千人を超え過去最高を更新しました。一方で、新型コロナウイルスワクチン接種が進み、さらには治療薬の選択肢が増えたこともあって、感染者数が爆発的に増えたものの、重症化する人や亡くなる人の割合は減ってきています。 しかし、重症者が減ったとはいえ、感染者数そのものが増えていることから、後遺症を有する人もこれまで以上に増えています。国や自治体は後遺症に関する情報を日々更新し開示しています。広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)からはホームページで県の後遺症に関する実態調査の結果や、後遺症を疑う場合の対応(かかりつけ医への相談や専門医療機関への受診)、コールセンターへの案内などが載せられています。対応に困ったときには、こちらも参考にしてください(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hcdc/coronakouishou.html)。 現在の爆発的な感染拡大に加えて、新規感染者の年代別割合において、重症化リスクの少ない20歳代以下の世代が約50%を占める状況下では、ゼロコロナを目指した以前のような厳しい行動制限を取ることは現実的に不可能です。政府も重症化や死亡者の割合が少ない現状を考慮して、ウィズコロナを続けながら経済との両立を目指しています。これまで通り、私たち一人一人が、「かからない、人にうつさない(特おわりに

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