10の無理解などのため精神的に疲弊している場合も少なくありません。 対応としては、まず十分な休息が必要です。無理して職場復帰すると余計に悪化して起き上がれなくなることもありますので、職場などと相談し休職に関する手続きや傷病手当の手続きを取り、体調を見ながら徐々に復帰することを勧めます。薬物治療としては症状緩和的に補■■■■■■■■■中益気湯などの漢方薬を服用します。筋肉痛などには鎮痛剤を服用し、抑うつ状態が見られる場合には、精神科に相談し抗うつ薬を併用することもあります。 なお、ACE2受容体は精巣や卵巣にも多く発現しているため、炎症によって一時的に性腺機能低下症を生じることがあります。ホルモンの低下によって、いわゆる更年期障害と同じ症状を呈してしまうため、うつ症状や倦怠感、筋力低下を認めることがあります。これも、亜鉛製剤や補中益気湯などの漢方薬で症状緩和を図ります。症状が高度な場合は、泌尿器科や婦人科と相談し、ホルモン補充療法を行うこともあります。 非常にまれですが、新型コロナウイルス感染症罹患後6ヵ月以内に脳梗塞や脳出血を発症することがありますので、長引く頭痛の場合には脳CT検査やMRI検査での確認が必要です。痛みの種類は片頭痛に似ており、通常の鎮痛薬に加えて片頭痛に対するお薬が有効な場合があります。また、強い肩こりのような頭痛を訴える方の場合には、筋緊張性頭痛が考えられ、筋肉の緊張を緩和するお薬が有効です。 3 頭 痛
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