知っておきたい新型コロナウイルス感染症の後遺症
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9 肺の器質化(肺胞や細気管支が炎症物質によってふさがってしまう状態)や線維化(瘢■■■■■痕化、固くなること)など、(ウイルス)感染に伴う変化によって咳が長引く方がいます。咳の種類は乾■■■■■■■■性咳嗽(乾いた咳、コンコン)や痙■■■■■■■■性咳嗽(喘■■■■息などアレルギーによる咳)などが見られます。また、レントゲンやCT検査などで異常が見られない場合には精神・心理的要因が原因となっている可能性が考えられ、喉の詰まった感じや気管が狭くなったような感じがします。一般的な咳止めや去痰薬などが有効で、喘息などに用いる吸入薬も有効です。抗不安作用を持つ半■■■■■■■■■夏厚朴湯など漢方薬の併用も有効です(小児では4分の1から2分の1量服用)。 少し動いただけでも疲れやすくなり、日常生活を送るのが困難になる人がいます。血液検査で肝機能や腎機能に異常がなく、貧血なども認められない場合が多く、その他、血中酸素濃度や甲状腺ホルモンなどの検査データも異常がない場合がほとんどです。ただし、本人にとっては極度の疲労感や全身の脱力感、筋肉痛などが続くため日常生活や仕事、学校生活を送るのが困難になってしまいます。元のように働けなくなったり、通勤・通学ができないばかりか、周囲 1 咳・痰 2 倦怠感、筋肉痛・関節痛後遺症の具体例と対応・治療後遺症の具体例と対応・治療

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