49【広島市民病院でのワクチン副反応】 広島市民病院では2021年3月から院内職員(医療従事者)向けにファイザー社製ワクチン接種を開始しました。1回目は2,098名、2回目は2,079名に接種し、3回目は2021年12月から1,624名に接種しました。初回接種は99%に完遂され、追加接種も78%で実施されていました。 ワクチン回数ごとの副反応頻度を示しています。副反応なしは初回接種が最も多く約40%でしたが、2回目以降では90%では何らかの副反応を経験していました。2回目と3回目の副反応の傾向はほぼ同じでした。 頻度が高かったのは、注射部位の痛みや腫れで初回では約50%でしたが、3回目では80%を超えています。頻度が極端に上がったのは37.5℃以上の発熱で、初回のみ2.6%と少なかったですが、2回目以降は半数で発熱を自覚していました。 いずれの症状も接種翌日から翌々日に多く見られ、大多数は1~2日で軽快していました。2回目以降では3分の2で解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)を内服しましたが、ワクチン副反応を理由に病休した職員は2回目で17.9%でしたが、3回目接種では3.5%と減っており、勤務予定と接種スケジュールの調整などのマネジメントを工夫することができていました。 じんま疹、血管迷走神経反射はそれぞれ1件ずつで、医療機関を受診した職員は0.5%程度でした。
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