ワクチン接種“守り”から“攻め”への転換 副反応をよく理解してワクチン接種へGO! ~新型コロナウイルスに負けないぞ!~ 第2版
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31けを使う免疫誘導の方法なので、ウイルスに感染/発症することはありません。 「遺伝子を使う」ということで長期の影響を心配するという意見もありますが、現時点でそのような副反応についての報告はありません。 最近使用が認められたアストラゼネカ社のワクチンは、ウイルスベクターワクチンで、先行するファイザー、モデルナとは種類が異なります。【mRNAワクチン】 mRNA(メッセンジャーRNA)は、DNAの持つ遺伝情報を複写したもので、細胞の中ではmRNAに写し取られた情報をもとにしてタンパク質が合成されます。 DNAは大切な設計書で、mRNAはその設計書から作られ、現場で使われる指示書のようなもので、使い捨てです。 今回の新型コロナウイルスワクチンもウイルスの特定のタンパク質の設計図部分をmRNAとして合成し、特殊な方法でこれを体内に投与し、人の細胞でこのmRNAをもとにウイルスタンパク質を合成する仕組みです。 この方法で作られたワクチンが、現在日本で使用されているファイザー社製(コミナティ)とモデルナ社製の2種類のワクチンです。

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