28【ワクチン、予防接種とは何ですか?】 感染症にかかるとその原因となる病原体(ウイルスや細菌など)に対する「免疫」ができます。 ワクチンは、感染することから免疫ができる体の仕組みを使って、免疫をつけるために使われる医薬品です。 予防接種とは、こうした目的にワクチン接種をすることをいいます。【ワクチンの種類】 ワクチンは一種の擬似感染です。ウイルスという人の体にとっての異物を免疫細胞に認識させることで免疫が獲得されます。 免疫細胞に「異物」だと認識させるためにウイルスやウイルスのパーツを一定の量以上投与することで免疫を誘導するのがワクチンです。その「異物」の投与の方法の違いがワクチンの種類の違いになっています。従来型ワクチンには「生ワクチン」、「不活化ワクチン」ワクチンとは?【ワクチンの目的】 SARS-CoV-2は新しいウイルスで、ほとんどの人は免疫を持たないため容易に感染し、感染拡大します。 ウイルスに感染する前に、免疫をつけることで感染しにくい、重症化しにくい体を作ることが望まれます。 ワクチンは打った人に効果があることは当然ですが、地域の一定以上の住民がワクチンで免疫をつけること(集団免疫)で、地域集団の免疫力が高まり感染爆発のような事態を防止することが期待されます。
元のページ ../index.html#31