新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所)181)新型コロナウイルス:SARS-CoV-2 コロナウイルスとは、もともと風邪(感冒)の原因病原体でわれわれ人間にとっては馴染みのあるウイルスでした。 2002年に中国で発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)、2012年以降に中東で発生しているMERS(中東呼吸器症候群)の原因ウイルスもコロナウイルスの仲間です。これらのウイルスでは重篤な患者が多く発生しました。 新型コロナウイルスは2019年12月に中国·湖北省武漢市で原因不明の肺炎として見つかり、後にコロナウイルスの新型であることが判明し、SARS-CoV-2と命名されました。 現在SARS-CoV-2は、ヒトからヒトへ感染し、世界中で大流行し、さらに遺伝子の変異により感染力の強まった変異株(アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株、オミクロン株)が広まっています。
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