ワクチン接種“守り”から“攻め”への転換 副反応をよく理解してワクチン接種へGO! ~新型コロナウイルスに負けないぞ!~
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44 令和元年の終わりに中国からはじまった新型コロナウイルス感染症は、ヨーロッパに拡大し、南北アメリカ大陸、アジア、アフリカなど全世界を巻き込んだパンデミックとなり、現在までに1億8,000万人以上が感染し、死亡者数も400万人を超えています。わが国でも令和2年1月に国内1例目が報告され、7月はじめまでに796,835人の診断が確定されています。東京オリパラが始まり人流の増加とともに、東京から始まった感染拡大は全国に波及しようとしています。 治療薬の開発も進められてはいますが、決定版となる治療法が未だない状況で、新型コロナウイルス患者の発生をいかに食い止めるかが最大の課題となっています。三密を避けることを目的に、多くの社会活動が制限を受ける中、唯一の光明といっても良いワクチンの開発が驚異的なスピードで進んできています。ワクチンに関しては、供給体制の問題もありますが、持てるワクチンをいかに速やかに多くの方に接種するかが、私ども医療に携わる者に課せられた課題であり、達成することを目標にしています。 そのような中で、新しいワクチンに関する不安や恐れが、ワクチン接種の大きな障壁となっていることが問題であると感じています。不安を煽る原因に、不確実な情報や、デマともいえるような多くの情報が氾濫していることがあげられます。ワクチンは任意接種で決して強制されるものではなく、正しい情報に基づいて、一人一人が十分に考えて受けるかどうか判断するおわりに

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