家庭でできる呼吸器感染対策-特に新型コロナウイルス感染症対策を中心に-
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82)潜伏期間と感染性新型コロナウイルスに感染し、症状が出るまでの潜伏期間は、1〜14日(平均5日前後)です。症状の出る2〜3日前よりウイルスが排出するため、他の人へ感染させる可能性があります。また、症状が出た直後に感染力が最も強く、発症後8日で感染力は大幅に低くなります。3)症 状比較的多くみられる症状は、発熱、空咳、頭痛、筋肉痛などですが、嗅覚・味覚障害、倦怠感、悪心、下痢などを伴うこともあります。呼吸困難(息苦しさ)がある場合は、新型コロナウイルスによる肺炎を発症している可能性があります。中にはより進行し、呼吸不全、ショック、多臓器不全になり死亡する場合もあります。一方、すべての感染者が発症するわけではなく、無症状のまま推移する例もあります。4)重症度感染者のうち約80%が軽症、15−20%が重症化、2−5%が生命の危機に陥ったとされています。とくに、50歳を超えると加齢とともに致命率が上昇します。

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