知っておきたい子どもの救急
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48はつねつ小児の体温は日差や個人差があります。一般的には午前中の体温は低く、夕方には高くなります。小児の発熱の定義としては、37.5℃以上が持続するときとされています。個人差もありますので、日頃からお子さんの平熱を知っておくと安心です。日頃の平熱を目安に、いつもより1℃以上高いときには発熱と考えていいでしょう。しかし、以下のように病気でなくても熱が高くなることがあります。時間をあけて体温を測り直しましょう。体温はワキの下で測ることを基本としています。小児は耳の穴が狭く、また耳垢の存在などで耳用体温計では正確に測れません。乳幼児では環境や運動の影響を受けやすいので、冷暖房器から離れたところで、しばらく安静にしたのちに測定するといいでしょう。発熱によって頭がおかしくなることはありません。また、高熱なほど病気が重症であるとも限りません。発熱があっても、機嫌が良くて元気であれば、しばらく様子を見てもいいでしょう。夜間の場合は、一晩待ってから受診しても良さそうです。発    熱▪ 哺乳、食事のあと  ▪ 大泣きのあと▪ 運動後       ▪ 眠たいとき

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