知っておきたい整形外科の救急
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19膝関節の障害1.離断性骨軟骨炎2.靱帯損傷3.半月板損傷4.骨 折1.離断性骨軟骨炎関節の軟骨が剥がれ落ちてしまう症例で成長期の小中学生に多い障害です。膝関節のほかに肘関節や足関節にも生じることが多く、スポーツなどの反復ストレスなども一因と考えられています。レントゲンやCT、MRIを用いて診断し、必要な症例に関しては手術を行います。骨片の固定や骨軟骨移植、培養軟骨細胞移植などの方法を適応に合わせて選択します。2.靱帯損傷膝関節には大きく内側側副靱帯、外側側副靱帯、前十字靱帯、後十字靱帯の4つの靱帯があり関節を支えています。膝に無理な力が加わることによりその靱帯が断裂、もしくは損傷を受けてしまうことがあります。非接触性の受傷機転としてはスポーツ中に膝をひねって膝が腫れてしまったといったエピソードが多く、前十字靱帯損傷に特徴的な受傷機転です。若年で活動性の高い方に多い損傷といえます。また、接触性の受傷機転としては車のダッシュボードに膝をぶつけ膝が腫れたといっ

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