10鎖骨骨折のレントゲン写真レントゲン検査にて肩鎖関節脱臼が不明瞭な場合には、立位で5㎏程度の負荷をかけて行うストレスレントゲン検査を行って、左右の形を比較することが診断に有用です。受傷直後は、三角巾などで患肢の安静を保ちます。治療法については一定の見解がなく、保存的治療と手術的治療の長所、短所について十分に説明を聞いて、治療法を決定する必要があります。3.鎖骨骨折鎖骨骨折は全骨折の中で最も頻度が高く、10%程度を占めます。救急の現場でも多発外傷の中の骨折としてよく経験します。鎖骨部の疼痛を訴え、レントゲン検査によりその診断は可能です。転位が大きくない場合は原則、鎖骨バンドを用いて保存的治療を行います。早期の社会復帰を希望する場合や、転位が著しい場合には手術的治療が行われます。
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