知っておきたい整形外科の救急
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7ボールや木々などを利用)による患部の固定となりますが、医療機関へ搬送して必ずレントゲン写真を撮影することが重要です。  小児の骨は骨折が生じた場合は骨膜が厚く完全骨折にいたらない場合もありますが、骨端線損傷を生じた場合はその形態により成長障害が生じるので注意が必要です。また肘の骨折においては5P(Pain;異常な疼痛、Pallor;皮膚が白くなる、Paresthesia;知覚異常、Paralysis;運動麻痺、Pulselessness;脈拍消失)に留意します。5Pの症状が多くなるほど筋肉や神経が壊死して手指が動かなくなる可能性があります。5 脱臼 → 徒手整復、RICE  応急処置は、早期に脱臼を整復することですが不慣れなものが頻回に施行することは望ましくないため、早急に整形外科へ搬送する必要があります。

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