15は、症状が初発に比べて軽度であることが多く、外来での治療となります。治療としては、抗ウィルス剤内服、外用、ときに点滴が行われます。ベーチェット病や特発性外陰潰瘍などとの鑑別が必要です。子宮内膜症は、子宮、卵巣卵管、骨盤内に発症することが多く、その他に頻度は少ないのですが、全身の臓器、組織に起こりえます。胸腔内子宮内膜症は、全身臓器の内膜症の2%を占めていますが、肺子宮内膜症は、月経周期と連動して起こる血痰、喀血などを生じ、胸膜内膜症では、気胸(月経随伴性気胸)を合併します。組織検査の結果による診断が望ましいのですが、組織の採取が難しいことが多く、月経に連動することで臨床的に診断されます。治療的にはホルモン療法(偽閉経療法、黄体ホルモン療法)がありますが、保存的療法が無効のときは、手術療法が必要になります。妊娠を希望している場合は、ホルモン療法で排卵が抑制されるため適応になりません。 ❼ 月経随伴性気胸(異所性内膜症)
元のページ ../index.html#18