16洞不全症候群房室ブロック興奮がつくられない洞結節房室結節興奮が伝わらない……… 洞不全症候群や房室ブロックでは、重症度に応じてペースメーカーの植え込みを行います。ペースメーカーは、洞結節が休んだら心房に入れた電線が感知して電気刺激を送ってくれ、房室結節が休むと心室に入れた電線が電気刺激を送ってくれる器械です。ペースメーカーは徐脈に対する確実な治療法として広く普及しています。す。徐脈とは、1分間の脈拍数が60回以下であることをいいます。通常少し脈が遅い程度では特に支障はありませんが、あまりに脈拍数が少なくなると意識消失や息切れの原因となります。さらに少なくなると心停止となり、突然死の原因にもなります。徐脈の代表的な病気は2つあります。心房にある洞結節は電気の源となるいわば“発電所”の役目を担っているのですが、この部分の不具合で脈が少なくなる病気を…“洞不全症候群”といいます。ここで電気がうまく作られても、心房から心室へ電気が伝わらないと心室は収縮しません。心房と心室をつなぐ房室結節は電気を下流へ流すいわば“変電所”の役目を担っているのですがこの部分の不具合で脈が少なくなる病気を…“房室ブロック”といいます。房室ブロックは重症度により1度~3度に分類されます。
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