18図8 開放型眼窩骨折治療目標は骨折片を元の位置に戻すことではなく、閉鎖型・開放型ともに「正常な眼球運動を回復させること」です。いずれも適切な時期に適切な検査・治療を受けることが大切です。【その他の注意事項】眼窩骨折が起きるとしばしば鼻出血を伴います。強く鼻をかんでしまうと骨折部を通って眼窩内に空気が逆流します。眼窩内に空気が迷入すると眼球運動障害を悪化させますので手術治療の適応を判断しにくくし、結果的に必要であったはずの手術時期が遅れることになりかねません。眼窩骨折を受傷した可能性があるときは鼻をかまないようにしましょう。(板倉 秀記)
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