知っておきたい予防できる海外での感染症
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5図2 狂犬病発症リスクのある国   (厚生労働省2013年発表資料より引用)の一覧です。狂犬病が問題ない国は、日本のほかオーストラリア、ニュージーランド、英国、ノルウェー、スウェーデンとごくわずかで、世界中の国で狂犬病の危険性があることになります。最も深刻な国はインドで、年間2万人が発症しています。すなわち2万人の方が亡くなっていることを意味します。中国、パキスタン、バングラディシュでは年間2千人以上、ミャンマー、フィリピンも多数の患者が報告されています。…「狂犬病」と呼ばれますが、ウイルスを持っている動物は犬にとどまらず、キツネ、アライグマ、コウモリなど多くの哺乳動物に注意が必要です。市街地への渡航のみで、動物に接触する機会がない場合を除き、ワクチンの接種を考える必要があります。インド、パ

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